TCMAの卒後臨床研修に在籍している研修生のご紹介です。
今回は研修2年目の臨床助手、坂崎久美子先生にお話しを伺いました。
研修生インタビュー
1. TCMA臨床研修をどのようにして知りましたか?
鍼灸師の知人がTCMAの通信講座(オンラインオープンセミナー)を受講しており、SNSに「説明がわかりやすくて学ぶのが楽しい!」とコメントしていたのを読み、HPを調べているうちに知りました。
2. 研修を申し込んだ理由を教えてください
まずは「TCMA通信講座 中医基礎学」に参加してみました。このセミナーは、中医学を基礎理論から臨床に役立てるところまで体系だてて分かりやすく解説されていて、中医学(弁証論治)を学ぶにはもってこいのプログラムだと思います。臨床でどのように実践していくか、さらに深めたいと思い、研修に応募しました。
3. 申し込む前に、何か不安要素はありましたか?
鍼灸師になって長くたちますが、これまでは整形外科疾患(原因・病態が明確)を見ることが多く、不定愁訴(原因・病態が良く分からない)を本当に理解できるようになってくるのか、自信を持って治療できるようになるのか、不安はありました。
4. TCMA臨床研修を実際に始めてみてどうでしたか? (良かった点/大変だった点/他)
研修はシラバスがあり、課題をひとつひとつクリアしていく仕組みになっています。臨床に繋がるように課題の順番や方法も工夫されているので安心して取り組むことができます。担当講師の治療補助に入り臨床を間近で見ることもできるので、学んだことが実践に繋がりやすいプログラムになっていると思います。見て・聞いて・手を動かし、臨床での実践に向けてバランス良く修得できるのも、この研修プログラムの良いところですね。毎研修で担当講師からのフィードバックの時間があるので、その日に感じた疑問や不安なことは当日のうちに解消することができます。実際の臨床での悩みは、書籍やインターネットでは解決できないものが多いと思いますが、そういうことをぶつけられるのも臨床研修ならではの良さですね。「今更こんなこと聞いて良いのかな…?」と思うような質問も多々してきましたが、先生方は、患者様を良くしたいという気持ちからくるものはいつでも一緒に真剣に考え、答えてくださいます。TCMAは学ぶ側としても安心できる場所です。
シラバス以外にも、各オープンセミナーにアクセスができ、いつでも復習をすることができますし、映像資料や書籍もたくさんあり、学びたい放題な研修施設になっています。課題の量が多く、学べることが膨大ゆえに、1年の研修期間では足りないというのが正直なところですが、2年目以降のプログラムを選択することもできます。
5. 今現在のご自身のテーマや課題について教えてください。
患者様に「自分のからだの状態ってこうなってるんだ」と理解していただき、「じゃあこう工夫して自分のからだを良くしていこう」と前向きに感じていただけるように、道筋わかりやすく患者様にお伝えすることです。当然ですが、治療できる時間は患者様が治療院にいらしていただいた時間だけです。多くても週に1時間そこそこといったところでしょうか。その1時間で効果を実感していただき、その他の時間を患者様ご自身が前向きに、病態に対して適切なセルフケアをして日々過ごしていただけるかが、より健康でいられるかの鍵だと考えています。患者様ご自身でからだを良くしていくことを楽しんでいただけるよう、治療がその「キッカケ」となれるよう、お伝えしていく技術を身につけていきたいです。
6. 研修で学んだ知識を普段の仕事に応用できる部分はありましたか?
これまでは鍼灸のなかでも日本鍼灸をメインに施術をしてきました。卒業後に中医学(弁証論治)を学べる機会は少なく、偏った施術になっていたのではないかと思います。TCMAで中医学を体系的に学ぶことができ、中医学の特徴でもある「オーダーメイド」の治療ができるようになってきていると感じています。患者様の持つバックグランドを理解し患者様に寄り添う治療姿勢が、より明確に、具体的になったと思います。
7. TCMA臨床研修を検討している初学者の鍼灸師の皆様にメッセージがあればお願いします。
TCMAでの最大の学びは「臨床家としてのあるべき姿」だと思います。それは画一的なものではありませんが、常に“患者様のこころとからだをより健康に”という想いが中心にあって、それに基づいた各先生方の膨大な知識と経験、鍼灸臨床家としての姿勢に触れるチャンスがたくさんあります。そんなチャンスを掴みたい方!ぜひ応募ください!
坂崎先生、ありがとうございました。
研修生 自己紹介
氏名:坂崎 久美子 (さかざきくみこ)
所属:廣澤整骨院craft
免許取得年:2014年
経歴:大学卒業後、日本鍼灸理療専門学校で鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。その後はメディカル担当トレーナーとして社会人からユース世代までのラグビーチームをサポート。主にスポーツ現場での傷害予防、応急処置、リハビリに従事。並行し治療院にてスポーツ選手から一般の患者様の治療。
TCMA在籍:臨床助手 (研修2年目)